子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)のお知らせ(2024年版)!

  • 2024.01.19

子宮頸がんワクチンの接種期限があと9ヶ月間となってきました。

キャッチアップ接種を公費で接種する場合2024年9月末までに1回目の接種が必要でのでまだの方はご注意ください!

当院でもワクチン接種にご来院される方は女性、男性(男性は自費接種)ともに増えています。現在当院に限っては日本人よりも外国人の割合が多くなっています。海外では保健指導の一環でワクチン接種するよう指導する国もあります。

HPVワクチンは子宮頸がん予防ワクチンとして平成25年4月から定期予防接種となっていましたが、ワクチンと因果関係が不明の持続的疼痛や運動障害が見られたため同6月に積極的勧奨を差し控えるよう通知が出されました。要するにワクチンを推奨するというスタンスに切り替わったということになります。

どのくらいの人が接種している?:1994年から1999年世代では50%から70%台で推移していますが2000年から2005年世代では0.1から14%程度と大きな開きがあります。

ワクチンの種類は? 子宮頸がんワクチンは3種類ありますが多くの方が現在シルガード9を接種されています。

対象は?:HVPキャッチアップ接種の対象は1997年度生まれ(1997年4月2日から)から2006年度生まれ(2007年4月1日)の女性が対象です。

子宮頸がんとは? 子宮頸がんは子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。日本では毎年1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2900人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。また若い年齢層で発病する割合が比較的高いがんです。20歳代から増え始め30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう人も1年間に約1000人います。

子宮頸がんにかかるのはなぜ? HPV(ヒトパピローマウイルスウイルス)の感染が原因と考えられています。感染は主に性的接触によって起こり、女性の約50%が一生に一度は感染すると言われている一般的なウイルスです。

接種を受けるための手続きは? 住民票のある市町村からお知らせが届きますがもし不明ならクリニックにお電話をください。

諸外国の状況は? 他の先進国で子宮頸がんが減っているのに対して日本は変動がなく多くの先進国より発症が多くなっています。ワクチン接種のすすんでいるオーストラリアでは「2060年頃には子宮頸がんは撲滅できるのでは」と言われるほど効果を上げています。

ワクチンの予防効果は? 子宮頸がんワクチンを接種することで約9割以上の子宮頸がんが予防できると考えられています。

9価のワクチンとはどのようなワクチンなの? 7種類の子宮頸がんを引き起こす可能性の高いウィルスへの感染を予防することができます。(16型、18型、31型、45型、52型、58型) さらに尖形コンジローマの原因となる6型、11型ウイルスの感染も予防可能です。

以下は参考文献

厚生労働省HPより

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_catch-up-vaccination.html

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000918718.pdf

依岡寛和

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