新型コロナウイルスワクチンに関する発表

  • 2021.08.13

オリンピックも無事に終わりましたね。個人的にはサッカー日本代表の戦いに感動しました。3位決定戦に負けはしましたがもう一段強くなって欲しいものです。

先日新型コロナウイルスに関してアメリカでワクチン接種に関して発表がありました。
8月11日付でアメリカのCDC(疾病予防管理センター)による発表と7月30日にはACOG(米国産科婦人科会議)においてもニュースリリースとして発表されています。

まずCDC(疾病予防管理センター)による妊婦と授乳中のママに対する新型コロナワクチン接種に関する発表について。以下のリンクをご参照ください。

https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/recommendations/pregnancy.html

要約すると

  1. COVID-19ワクチン接種は、妊娠中、授乳中、現在妊娠しようとしている人、または将来妊娠する可能性のある人を含む12歳以上のすべての人に推奨します。
  2. 妊娠中および最近妊娠した人は、妊娠していない人と比較して、COVID-19で重症になる可能性が高いです。
  3. ワクチンを受けた妊婦さんが出産した後に臍帯血中に抗体が発見され、これは、妊娠中のCOVID-19ワクチン接種が、COVID-19から赤ちゃんを保護するのに役立つ可能性が考えられます。

またこれに先立って7月30日にはACOG(米国産科婦人科会議)においてもニュースリリースとして発表されています。以下のリンクをご参照ください。

https://www.acog.org/news/news-releases/2021/07/acog-smfm-recommend-covid-19-vaccination-for-pregnant-individuals

要約

「ACOGは患者にワクチン接種を強く推奨します。アメリカではデルタ株の蔓延にもよるがCOVID19で入院もしくは死亡した患者の95%がワクチン未接種との報告があり出産後までワクチンを待つことにはリスクを伴う可能性がある。」

対して日本産科婦人科学会では

「すでに多くの接種経験のある海外の妊婦に対する ワクチン接種に関する情報では、妊娠初期を含め妊婦さんとおなかの赤ちゃん双方を守るとされています。また、 お母さんや赤ちゃんに何らかの重篤な合併症が発生したとする報告もありません。したがって日本においても、希望する妊婦さんはワクチンを接種することができます。」

まとめると

新型コロナウイルス感染症に関して世界中で研究データが集まって来ているようです。アメリカと日本の表現を比べるとアメリカの推奨レベルは明らかに日本より強い踏み込んだ内容となっているようですが、アメリカでも日本でも妊婦や産褥婦に関して徐々に推奨レベルが上がっていると考えています。

新型コロナウイルスのワクチンに関しては当院でも推奨しています。

今までワクチンに対する明らかな副反応の既往がある場合を除き職域接種などでワクチン接種をご予定のママは妊娠していることはご相談の上ですが予定通りワクチン接種をお勧めいたします。

当院ではワクチン接種後に赤ちゃんの心拍Checkを行なっています。あわせてご希望の方にはアセトアミノフェンの処方も行なっています。特に2回目接種後の副反応がやや強いようですのでご注意くださいませ。

ご予約はお電話にて承ります。よろしくお願いいたします。(ワクチン接種予定のママで胎児ドックや妊婦健診の他12歳以上の女性でご来院の際にも副反応の予防にアセトアミノフェンの処方いたしますのでお知らせください。)

当院では全力でママを応援いたします。

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