重要なお知らせ! (新型コロナワクチンに関して!)
- 2021.06.16
さて新型コロナウイルス蔓延に対して少しずつですが医療従事者および高齢者に対するCOVID19ワクチン接種が始まっています。そして企業や大学などでもワクチン接種への取り組みが予定されています。そんな中で妊婦のワクチン接種に対するお問い合わせが急増しています。それについて日本産婦人科感染症学会、日本産科婦人科学会共同による最新の情報を提示させていただきます。
要約すると
- 現時点で妊婦に対して短期的には安全性が高いと考えられている。中長期的に不明な点もあるが接種のメリットがリスクを上回ると考えられる。
- 妊婦をワクチン対象者から除外しない。特に人口の多い地域においては積極的に接種を考慮する。接種の際に産婦人科医師はその長期的な副反応や安全性について確立していないことを十分に説明する。接種後約30分は院内で経過観察する。現時点でmRNAワクチンには催奇形性や胎児胎盤障害を起こすという報告はないが、器官形成期(12週)までは偶発的な胎児異常の発生との識別のため接種を避ける。産婦人科施設でのワクチン接種が望ましく、なるべく接種前後に胎児心拍を確認する。産科施設で接種を行わない場合は1週間以内に妊婦健診を受診する。
- 糖尿病などの基礎疾患をお持ちのかたは積極的に考慮する。
- 妊婦のパートナーはワクチン接種を考慮する。
- 妊娠を希望される方は妊娠前に受けるようにする。
以上になります。
日本産婦人科感染症学会、日本産科婦人科学会共同声明
厚生労働省HP
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0027.html
- 結論としては当院でも全く同意見で、ワクチンは中長期的な安全性についての議論の余地は残されているものの、短期的には安全性が高いと考えられており、現在の感染状況からすると大阪府下に在住の患者様におかれましては人口の特に多い地域と考えて積極的にワクチン接種考慮がすすめられます。
- 現在当院でもCOVID19ワクチン個別接種を準備中で、近日中にワクチン予約を開始いたします。当院では妊娠13週以降からご予約受付いたします。
- ワクチン接種の前後で胎児の心拍確認や妊婦健診の変更なども随時受付いたします。
- 先に勤務先などで接種された患者様には接種後の胎児心拍の確認を行いますのでご希望の方はご予約いただければ幸いです。
いかがでしたか?
当院でもコロナ対策として可能な取り組みは今後随時実施していきます!