妊娠中の動悸について!
- 2021.06.17
妊娠中の動悸について
妊婦でよくある症状といえば
つわり、お腹の痛み、腰痛などさまざまですが妊娠初期からよく起こる症状の中で今回は
「動悸」について書いてみます。
その原因はいくつかあります。
- 黄体ホルモンの影響によるもの:まず妊娠初期に起こる動悸の原因としては妊娠したら黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンの影響で自律神経が乱れて動悸が起こりやすいと言われています。
- 起立性低血圧によるもの:立ち上がった時に起こる低血圧をカバーするために心臓の収縮を体が自動的に調整する時に妊娠中はうまく調節ができず起こると言われています。
- 貧血によるもの:妊娠中は血球成分の増加量よりも血漿成分(水分)の増加がゆっくりのため、相対的に血液が薄まっていき、貧血になりやすくその症状として動悸がすることがあります。
- 甲状腺機能亢進症症状:甲状腺機能亢進症などで見られる症状で甲状腺のホルモンあるいは下垂体のホルモンの数値で判断が可能です。
- 薬をのんでいる。
- 不整脈が起こっている。
対応としては安静にしておさまるか様子を見ましょう。そして日常の活動では「ゆっくりの動作」を心がけましょう。特に勢いをつけて急に起き上がったり、立ち上がったりする習慣の方は症状が強いように思います。
あと貧血や甲状腺ホルモン、血圧が原因かどうかは妊婦健診でお調べすればほぼ判断できます。
切迫早産のお薬をのむと動悸が出ることがあります。
動悸がすぐに収まればいいのですが、日に日に悪くなるようなら当院に一度ご連絡ください。心電図などで不整脈の有無などお調べした方がいい場合もあります。症状がひどくならなくても次の妊婦健診で必ず伝えましょう。
いかがでしたか?このブログでは妊婦さんの気になる症状やその対応などもご紹介していきます。
参考にされてはいかがでしょうか。
(今回のモデルさんは先日来院されたBabyさんです。右足にへその緒が巻いていますが次回外れているかよく診てみましょうね)