「大阪急性期総合医療センター 森重生殖医療センター長先生 ご訪問ありがとうございました!」
- 2025.03.28

先日は貴重なお時間を割いてご訪問いただきまして大変ありがとうございました。
森重先生「貴院への訪問を考えています いつがいいですか?」
私「いえいえ 森重先生には少し前にご訪問いただいたところですけれど〜」
森重先生「もう1年経ちましたので」
とキッパリおっしゃいまして
ということでご訪問いただきました。
大阪急性期・総合医療センター(住吉母子医療センター)といえば大阪市内南部の産科、生殖医療の中核病院として不妊治療から合併症のある出産から新生児未熟児センターも併設されており非常に大きな役割をになっていただいています。当院で妊婦健診をご卒業されたママたちやセンターで妊娠確認を受けた方でセミオープンシステムを利用して当院で妊婦健診を受けられるママたちが安心して出産を迎えることができるご施設として日々大変お世話になっています。
大阪急性期・総合医療センターといえば記憶に残っている方もおられると思いますが2022年にサイバーテロの影響で電子カルテが使えない被害を受けたという報道がありましたが当時は急遽患者様ひとりひとりに紙カルテを作成して対応されたとお聞きしています。
電子カルテから紙カルテに変更する苦労と紙カルテから電子カルテに変更する苦労どちらも大変でして(昔の話で恐縮ですが)22年ほど前に大学病院で勤務していた頃関西でいち早く電子カルテを導入した病院ということで(それを大学病院が取り組んだということもあって)学会、研究会などで導入実績として幾度か学会発表にご招待いただきました。当時各大学とも興味深々でたくさんの大学病院の先生方にご質問を頂きまして盛り上がったテーマでした。
特にみなさんがお聞きになりたかったことの一つに
「もし何かのトラブルで電子カルテが使えなくなった時にどう対処しますか?紙カルテの運用に戻そうとしますか?あるいはできますか?」
という課題について確か私は「(導入して間もない)今なら戻すことは可能ですが時間が経つと紙カルテには戻せません 無理です! 年数が経つにつれ紙カルテの経験のないスタッフばかりになっていきますから もし一時的なトラブルがあれば大学病院としては電子カルテの業者とその時に出来うる対応をとるとしか決まっていません。」などととお答えしたと覚えています。
その時大阪急性期センターの竹村部長先生には「結局は少々コンピューターウイルスなどの危険性を将来に伴う取り組みではあるのは承知しましたししれぞれ一長一短あるものと理解しました。(電子カルテの)導入は国の既定路線でもあるため我々としても順次対応していくしかないということです」そして「現実的に何かのトラブルで電子カルテが使えなくなったとしたら現場のスタッフが一時紙運用で対応するしかないでしょうね。」と総括していただいたように記憶しています。まさにその時から危惧されていたことではありますがそれが現実となった事例でした。
今日の医療は国、厚労省の政策や指導によって(ほぼ)反対の余地なく新たなシステムの導入などをはじめとして決められています。そして導入に時間と労力がかかりますが一旦それが定着すると逆に今度は急に元には戻せません。電子カルテもコンピューターですからそれなりに利便性も一部あり繰り返し作業をある程度省くことにかけては得意です。そしてある時そのシステムが急に停止しなければならないとしたら紙カルテの経験のある医師や看護師は気がつけばほとんどいなくなっているという現実がありました。
話はそれましたが大変なご苦労を経験されたのは間違いありません。
それから約3年たち分娩数も順調に増えているとのことでホッとしています。無痛分娩も順調のようですね。
まだ少しずつならさらに受け入れの余地があるようなので大阪急性期・総合医療センターで出産をお考えの方には朗報ですがお早めに受診されることをおすすめいたします。
そして森重先生は現在なんとクラウドファンディングの挑戦中とのことです。

https://readyfor.jp/projects/OGMC-PCOF
AYA世代と呼ばれる妊娠可能な年代で「がん」がみつかった場合に治療を優先するのか妊娠を優先するのか非常に難しい場面に直面することがあります。そのような患者様に対して今までのアメリカのガイドラインではなく日本のガイドラインを作成して妊娠可能な治療方法を選択できることを目指す取り組みに尽力されていると伺いました。
日本人に合ったきめの細かいガイドラインができることを祈ります。癌に対する必要な治療は行いながら将来の妊娠に対する一定の配慮も行うことができればより理想的と考えます。
そのためにはより高度な経験やデータが必要ですしそのような治療を望む患者様にニーズは高いものと推測いたします。
このような理解であっているでしょうか森重先生 少々不安ですが😅
当院でお手伝いできることがあればなんでもおっしゃってください!
当院は頑張るママを全力で応援しています!
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