妊娠中の体重増加について〜朗報!?

  • 2021.07.04

令和3年7月3日(土)のメディア報道で見かけられた方もおられるかも知れませんが、今年3月に日本産科婦人科学会において「妊娠中の体重増加の目安について」の発表がなされました!

要約すると妊娠前の体重や身長を元に計算したBMI(Body mass index : 肥満度を表す指標です)の値に応じて新しい体重増加基準が示されました。

BMI(ボディ・マス指数:Body Mass Index)といって肥満度を表す指標です。体重(kg)➗身長(m)の2乗で表します。

妊娠前体格BMI体重増加の目安
低体重の場合<18.512〜15kg
普通体重18.5〜2510〜13kg
肥満(1度)25〜307〜10kg
肥満(2度以上)30以上個別対応(上限5kg
まで)

例えば身長155cmで体重50kgの場合 50÷(1.55×1.55)=20.8  表からBMIが20.8は普通体重なので10〜13kgが増加の目安となります。

当院に妊婦健診受診中のママには5月頃よりこの基準に基づいた体重増加の目安について随時ご案内を行なっています。

従来は妊娠高血圧症候群や難産を懸念して厳しく指導される施設もありましたが、その結果低体重で出産する子供が増加し、その子が将来大人になって生活習慣病にかかりやすいという研究結果(DOHaD説)が注目されるようになり、今回の提言につながっているようです。

当院では妊娠初期に表をお渡しして説明していますがそれがなくてもご自分で計算すれば何キロまで増えていいのかこれでわかりますよ。

以前の指導からすると体重増加の基準は少しゆるくなりました。

ただ推奨の範囲内の体重増加であったとしても短期間の急激な体重増加は体に負担が大きく体調に変化を来たしやすいので注意も必要でしょう。

いかがでしたか?

文書では我が国で妊婦の栄養に関わる学会、団体に周知するよう求められていますが、まだ始まったばかりの取り組みなので実際に分娩される施設の方針や考え方と少し違っている可能性もあると思います。そこはコミニュケーションをとりながらお互い納得できるようにしてよりよい出産、分娩にしたいものですね。

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